かつて、インターネットがなかった頃。
かつて、Amazonがなかった頃。
洋楽、というか、海外のメタルバンドを聴くのは大変でした。
・・・今おっさんのメタルファンが、昔を懐かしんで書いています。
そのおっさんが中学生の頃、1980年代も終わりかけの時代に遡ります。
全てのバンドが国内でCD(まだレコードも流通していた)を販売できるわけでもなく、輸入盤のCD(レコード)が一部のマニアに重宝されていました。
当時はAmazonなんて存在しておらず、東京の「新宿レコード」のような大都市の輸入盤専門店が頼り。それでも地方在住の鼻垂れ中学生は「Burrn!」のレビューを見て、音を想像してイメージトレーニングwするだけでした。
ちなみに「Burn!」のCDレビューのページには、
- 国内販売洋楽CD(レコード)
- 輸入盤洋楽CD
- 国内バンドCD
と別れていたんです。
そんなメタラーのためのラジオ番組が、なんとNHK-FMにあったのです。
その名も「西森マリーのロックサウンド」。
ジャーナリスト、ニュースキャスター、DJ、翻訳家など、さまざまな肩書きを持つ西森マリー女史が海外のメタルバンドを紹介するFM番組。
しかもNHKなので全国放送!
この番組は国内未発売の音源を積極的にオンエアしていて、この番組で聴いてからCDを買うかどうか決めることも。全国のメタルファンにものすごく影響力があったと思います。
番組独占インタビューなんかもあって、クリスマスには番組のためにバンドがアカペラで歌った曲が流れるなんてサプライズも。
今はネットで世界中の楽曲が聞けますし、Amazonで誰でも輸入盤が買えます。
ダウンロードで購入すれば、楽曲単位で購入でき、待ち時間もありません。
でも、ラジオはDJのトークがあって、リスナーからの投稿があって、バンドのインタビューやメッセージがあって。
すごくみんなが繋がっている感じいいんだよね。